読書

池上永一の「シャングリ・ラ」読んだよ!3分の2まではものすごい面白かった。残り3分の1は若干残念に思うこともあったけど面白かったです。それから、この話は実写でもアニメでもいいから映像で見たい!

シャングリ・ラ

シャングリ・ラ

何が残念て後半の風呂敷のたたみ方が、オタクっぽい(この場合、オタクが好きそうな要素がふんだんにちりばめられた的な)ところに着地したところのような気がします。前半ぐいぐいと引き込まれた分だけ、後半が残念に思うことがしばしば。特に涼子に対峙したときの小夜子にはものすごい違和感を覚えました。あれ?この前手首に電流さして精神力で新しい数式とか生み出してた小夜子が涼子の前でこんな簡単に心折れるの?という。涼子が出てきたあたりから、なんか変だという違和感は感じてたけど。まだ回収してない伏線は全部涼子がらみで回収すりゃいっか!みたいな。草薙なんてあんだけ何かありそうに書かれてて、最後の最後まで地味に終ったし、國子が特別なのは最初から感じてたけど、特別の理由がそれほど特別らしさを感じられなかったのが残念。もう少し重厚な理由付けがあったら、こんなチープさは感じなかったのかなあ。こんな物語紡いできて、最後にこれかー!といった残念は確かにありました。でも最後までテンション下がらず読みきれたので、面白かったと思っています。